2012-01-01から1年間の記事一覧
Hierarchy Theory; The Challenge of Complex Systems.作者: Howard Hunt Pattee出版社/メーカー: George Braziller発売日: 1973/06メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る 目次をみると表紙記載のPatteeは編者のようで、本書(1973)は複雑…
twitterでの言語学師匠optical_frogさんの待望の翻訳書が出た。 言語における意味作者: アラン・クルーズ,片岡宏仁出版社/メーカー: 東京電機大学出版局発売日: 2012/12/10メディア: 単行本 クリック: 22回この商品を含むブログ (3件) を見る カバーをとって…
7月の異動以来、ほとんどアウトプットができていない。 はぁ・・。 facebookで誕生日のお祝いの言葉をいただいたことだし(?)、近況をば。 ============== 面白そうな本が出る。 生命起源論の科学哲学―― 創発か、還元的説明か作者: クリストフ・マラテール…
メルロ=ポンティがその心身論で明確にクラーゲスを引いている箇所を備忘するとともに、マイケルの理論から補足を加えておきたい。 行動の構造作者: メルロ=ポンティ,滝浦静雄,木田元出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1964/10/30メディア: 単行本 クリッ…
BRUTUS 1983年4月1日号 「黄金のアフリカ」 特別定価450円 p.83 黒アフリカから宇宙へ。<文:栗本慎一郎> <はずれドゴン> 黒アフリカは、宇宙につながっている。切り立った断崖に住む20万人のドゴン族は、長い年月のあいだ、近隣の諸部族がイスラム化し…
形づくりが語る進化の物語:倉谷滋×中村桂子 倉谷滋(理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター)中村桂子(JT生命誌研究館館長) http://www.brh.co.jp/seimeishi/journal/057/talk_index.html#talk_03 (中村) 1910年代に発生生物学者、具体的には前…
1963年にノーベル物理学賞を受賞したウィグナーとマイケルの関わりは深い。今回、ウィグナーのCollected Works Part B Volume VIIが入手できたこともあり、いくつかウィグナーについて整理しておきたい。 Historical and Biographical Reflections and Synth…
マイケルの"Knowing and Being"に次の一節がある。 Knowing And Being: Essays by Michael Polanyi作者: Michael Polanyi,Marjorie Grene出版社/メーカー: Univ of Chicago Pr (Tx)発売日: 1969/01/28メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 1回この商…
月刊アーガマ 1990.5 生命の共振 なぜ、いま人々は立ち上がったのか? 栗本慎一郎 ----- (トランシルバニアの血の歴史、東欧の激変、ルーマニア・チャウシェスク政権崩壊の話題・・・) チャウシェスクがひどいやつで、トランシルバニアの人たちは十何年前…
現代思想 号数不明 岸田秀 明晰にして難解な思想家 栗本慎一郎 ----- 岸田秀がフロイトを凌いでいるのは、擬物論的、実体論的な物理的因果論で神経症を説明しないところにあるのである。ジュウ(ユダヤ)の理論はシュウによってその濁りを取られたわけだ。 …
現代思想 1988.12 特集=人種 人種と禁忌 栗本慎一郎 ----- 人種は見事に仕組まれた罠だろう。環境と遺伝子の関係が、即物的に対応するものではなく、かつ遺伝子の発現の側に逆転写という「主体」としての外部が係わり得ることが示されたなら、また病いと歴…
渡辺慧と同様、中谷宇吉郎は寺田寅彦の弟子であり、雪の研究で有名だ。出身地の加賀には「中谷宇吉郎 雪の科学館」がある。世界で初めて人工雪の作成に成功し、日本の低温物理学を世界のトップレベルに押し上げた立役者だ。 寺田の文才をも正統に受け継いだ…
ぼくは日本兵だった作者: J・B・ハリス,James B. Harris出版社/メーカー: 旺文社発売日: 1986/07メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見る 「大学受験ラジオ講座」「百万人の英語」を愛聴していました。先生が編集したカセ…
時 (KAWADEルネサンス)作者: 渡辺慧出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/01/24メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見る やっと半分読み終えた。恋、いや、濃い、濃すぎる。エントロピーと観測と時間が、そんな関係にあった…
Biosemioticsは1968年にRothschild博士が創始し、1980年代にSebeokが世間に広めた学問だ。Rothschild博士の主著の目次は次の通り。 Creation and Evolution作者: Friedrich S. Rothschild出版社/メーカー: Transaction Pub発売日: 2000/05メディア: ペーパー…
1998年に脳と言語の共進化という論点を提起したTerrence Deacon。現在はカリフォルニア大学バークレー校で生物人類学と神経科学の研究を進めている。 The Symbolic Species: The Co-Evolution of Language and the Brain作者: Terrence W. Deacon出版社/メー…
先日届いた本から、さっそく訳出してみよう。これは、"The Study of Man"の第三章でもっと詳細に展開されているマイケル史学の科学的方法論の一端を示す小論だ。栗本新世界史を我々はどう解釈するべきか、その補助線になるだろう。 以下の文章は(短いが)、…
注文していた本が米国Amazonから届いた。 『Society, Economics and Philosophy - selected papers Michael Polaniy』 http://www.amazon.com/Society-Economics-Philosophy-Michael-Polanyi/dp/1560002786/ref=pd_rhf_se_p_t_2 これで、慶伊富長先生が訳出…
キリスト教神学系の雑誌に"comment"というのがあるようで、その最新号でEsther Meekが掲題のコラムを書いているようだ。 全文は買わないと読めないのだが、下記の一文が要約の模様。 "His legacy holds hope for returning the Western tradition to wonder,…
http://www.sciencemag.org/content/335/6069/658.full Paradoxical Roots of "Social Construction" David Kaiser Michael Polanyi and His Generation Origins of the Social Construction of Science by Mary Jo Nye University of Chicago Press, Chic…
マイケルの主著"Personal Knowledge"には1958年のシカゴ大学出版局版に加え、ニューヨークのHarper & Row出版による1964年HARPER TORCHBOOK editionがあり、後者にはマイケルによる「TORCHBOOK版まえがき」が載っている。 PREFACE TO THE TORCHBOOK EDITION …
講談社学術文庫 『アウグスティヌス講義』 山田晶 著 ------- 第一話 アウグスティヌスと女性 第二話 煉獄と地獄 第三話 ペルソナとペルソナ性 第四話 創造と悪 第五話 終末と希望 第六話 神の憩い -------- すべて良いのだが、特に第三話はPerosonal Knowle…
これぞ、マイケルのPersonal Knowledgeの真髄にせまる必須文献。 『存在と知 アウグスティスヌ研究』 http://www.sobunsha.co.jp/detail.html?id=4-423-17121-9 われわれは、ことばが表示していることがらを知る以前に、ある音声がことばであると知り、何か…
Knower and Known in Augustine's Philosophical Thought 中川純男 著 ------- 目的と意志 第1章 生の目的 第2章 幸福への意志 知の確実性 第3章 認識の確実性 第4章 ことばと真理 第5章 信ずることと知ること 存在と知 第6章 知の永遠性と魂の不死 第…
http://sskyt.tumblr.com/post/20598834719 サーリンズがモースを批判していて、ゴドリエがさらに両者を批判している、と。 興味深いのだが、一方でサーリンズやゴドリエは象徴や無意識の問題に踏み込めない。 トータルで根源的な点でやはりモースの勝ち、と…
Storytelling: Scientist's Perspective: John Seely Brown http://www.creatingthe21stcentury.org/JSB4-motorbike.html
技術評論社はさっさとHPに書籍紹介を掲載するように。
マイケルの"Personal Knowledge"と"The Study of Man"はLecomte de Nouy賞を受賞している。 ルコント・デュ・ヌイ? 誰?何をした人なの? マイケルの思想と通じるものがあるのだろうか フランス人の賞を英米系にねぇ(←どうでもいい話) と、改めて考えると…