暗黙の焦点 別宅。

Michael Polanyiに捧げる研鑽の日々。

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

クラーゲス

マイケルの"Knowing and Being"に次の一節がある。 Knowing And Being: Essays by Michael Polanyi作者: Michael Polanyi,Marjorie Grene出版社/メーカー: Univ of Chicago Pr (Tx)発売日: 1969/01/28メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 1回この商…

生命の共振

月刊アーガマ 1990.5 生命の共振 なぜ、いま人々は立ち上がったのか? 栗本慎一郎 ----- (トランシルバニアの血の歴史、東欧の激変、ルーマニア・チャウシェスク政権崩壊の話題・・・) チャウシェスクがひどいやつで、トランシルバニアの人たちは十何年前…

岸田秀 評

現代思想 号数不明 岸田秀 明晰にして難解な思想家 栗本慎一郎 ----- 岸田秀がフロイトを凌いでいるのは、擬物論的、実体論的な物理的因果論で神経症を説明しないところにあるのである。ジュウ(ユダヤ)の理論はシュウによってその濁りを取られたわけだ。 …

人種

現代思想 1988.12 特集=人種 人種と禁忌 栗本慎一郎 ----- 人種は見事に仕組まれた罠だろう。環境と遺伝子の関係が、即物的に対応するものではなく、かつ遺伝子の発現の側に逆転写という「主体」としての外部が係わり得ることが示されたなら、また病いと歴…

夏に読む中谷宇吉郎

渡辺慧と同様、中谷宇吉郎は寺田寅彦の弟子であり、雪の研究で有名だ。出身地の加賀には「中谷宇吉郎 雪の科学館」がある。世界で初めて人工雪の作成に成功し、日本の低温物理学を世界のトップレベルに押し上げた立役者だ。 寺田の文才をも正統に受け継いだ…