暗黙の焦点 別宅。

Michael Polanyiに捧げる研鑽の日々。

2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Aitchison's Linguistics その12

言語の役割※言語に機能があるということは、言語をパーツとする「全体」があるということだ。全体の中で何か役割を持っているからこそ、機能があると言える。could 推量。indulged in by primates 霊長類によって(大事に)維持されているaccording to one v…

Aitchison's Linguistics その11

言語の起源※ちょっと物足りない話。3つの前提条件を満たした上で、選好が習慣になり、習慣が規則になる。これが言語だ、と。 ※マイケルに言わせれば、意志の伝達を一層豊かに正確にするという課題を解決する執拗な創造的探求により獲得されたのが言語なのだ…

MARS HILL AUDIO

マイケルの思想や人生について関係者に2時間半のインタビューを実施したMP3音源がその方面(神学系)のサイトでダウンロード可能だ。リチャード・ゲルウィック(『マイケル・ポラニーの世界』)やマージョリー・グリーン(『知と存在』の編者)、1986年に息…

実体、目的、因果、函数

E.マッハ 感覚の分析 読書メモ 色、音、熱、圧、空間、時間等々は多岐多様な仕方で結合しあっており、この綾織物から相対的に固定的・恒常的なものが立ち現れてきて、記憶に刻まれ、言語で表現される。相対的に恒常的なものとして、先ずは、空間的・時間的に…

Aitchison's Linguistics その10

人間言語 vs. 動物のコミュニケーション※いままでで一番良い箇所だ。動物のsign systemは遺伝的に組み込まれていて、人間の言語は「生得的に発達するよう導かれて」いる。どこが違うか。PolanyiがP.K.で指摘しているように「学習能力」に差があるのだとAitch…

届いたのだ。

経済人類学の眼 (1982年)作者: 栗本慎一郎出版社/メーカー: 青土社発売日: 1982/05メディア: ?この商品を含むブログを見る あとがきより。 記号表現(シニフィアン)と記号内容(シニフィエ)の分立を指摘する記号論の意味は、言語がそれ自体限定的であるが…

Life's Irreducible Structure

『Knowing and Being』最終章として収録されているマイケルの「生命の非還元的な構造」。原書には出典の記載がないが、雑誌Scienceの1968年6月21号に収録されているのがわかる。 http://www.sciencemag.org/content/160/3834/1308.abstract きちんと被引用論…

遷移状態理論

ランダムさ、秩序、相互調整、境界条件などマイケルの意図を真に理解するには、一度化学反応論をきちんとやったほうがよいのではと最近つくづく思う。 そこで手っ取り早く購入したのが、 反応速度論作者: 慶伊富長出版社/メーカー: 東京化学同人発売日: 2001…

Polanyi's letter to Charles C. Gillispie, dated 30th June, 1966, Polanyi Papers (6:8)

プリンストン大の科学史科教授Charles C. Gillispieに宛てた手紙の中で、マイケルは自分の異端の科学哲学を披露し、あらゆるレベルの科学分野が相互に整合していくロジックに注目している。それは暗黙知のロジックであり、定義することができずただ立ち現れ…

学会論文

栗本先生の最初期の学会論文は下記になります。社會經濟史學:35巻4号 1969-12-20 http://ci.nii.ac.jp/els/cinii_20100920121639.pdf?id=ART0001551617&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1284952599&cp= 一八六〇年代末イギ…

真面目に法理論

1983年に全3巻で東京大学出版会から出された『現代法哲学』というシリーズがある。第1巻「法理論」第2巻「法思想」第3巻「実定法の基礎理論」。編者は京都大学を代表する法学者の田中成明と、東京大学を代表する法学者の長尾龍一。 各巻に当時の若手研究者に…

キリスト教神学

マイケルと宗教、特にキリスト教神学との関係は興味深い論点であり続けている。あまり触れてこなかったが、ID論を研究するためにBaylor大学に設置された'Michael Polanyi Center'の顛末についても、どこかで誰かが整理する必要があるだろうと考えている(マ…

マイケルの特許

今回紹介するのはちょっと変わり種 ・マイケルの特許について 特許を出願し、受理されているんですよ、マイケル。 1928年2月28日に出願され3年半後に受理されたその特許は、 ・「不溶性元素同士を完全に混合させる方法」 http://www.google.com/patents?id=C…