KUNILABO バタイユ入門(2)
続き(第1回の感想はこちら)
第2回目の課題図書。
せっかくの講義なのに、読んだことあるのは二人だけだった。みんな、何しに来てるのかね。もったいない。
ちなみに、ちくま学芸文庫からでている下記は、『呪われた部分』の準備稿の日本語訳で、中身は全然違うんだって。私もこっちは未読。
- 作者: ジョルジュバタイユ,Georges Bataille,中山元
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2003/04
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 41回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
さて授業はというと、つまらなかった。
- バタイユが有用性にこだわっていたのはわかるけど、そのこだわりの説明ばかりで、「普遍経済学の試み」について講義不足。
- 「呪われた部分」とは結局なんのことなのか、先生の理解を聞きたかった。死の徴であり聖なるものでもあるこの「呪われた部分」こそが、精神的にも物質的にも過剰の源泉なのでは?
- 目的ー手段関係から解き放たれているかどうか、どうすれば解き放たれるのかという議論ばかりで、うーーん。。。それがバタイユのこの著作の価値なのかなぁ?
- 課題図書後半では、この「呪われた部分」が人間の社会でどのように現出し恒常的に消費/消尽されるのかについて述べられている。個々の人間にとっての呪われた部分と社会全体にとっての呪われた部分(しかも文化によって大きく異なる)は同じなの?違うの?なぜ社会/文化によって違うの?
来月は『宗教の理論』。仕事早めに切り上げて渋谷まで通ってるんだから、もう少し刺激が欲しいな(贅沢)。
- 作者: ジョルジュバタイユ,Georges Bataille,湯浅博雄
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2002/11
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 13回
- この商品を含むブログ (13件) を見る