方舟(Log of the ARC)
話題の光文社古典新訳文庫(参照)から1冊目。
イギリスでは児童文学の範疇らしい。
- 作者: ウォーカー,安達まみ
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/04/12
- メディア: 文庫
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地方出張中の車内で読了。
ノアの箱舟以前、地上の生き物は草食で、対等の楽園に暮らしていた。
しかし箱舟に長期間閉じ込められた後、食べるものと食べられるものの2つに生き物は分類され、平穏な楽園は終わりを告げる。大雨が上がった大地は「死」の緊張と恐怖に覆われることになる。。。
児童向けだけあって、毒の少ない無難なつくり。しかしそれが大人には物足りない。
閉鎖された空間から逃げられない恐怖、周りの生き物への猜疑、殺意(食欲)と裏切り、血、などを存分に描いて欲しかった。
★★。