暗黙の焦点 別宅。

Michael Polanyiに捧げる研鑽の日々。

Commitmentが意味するもの

自由は進化する

自由は進化する


山形浩生のわかりやすいあとがき読了。大事なキーワードとなっている(らしい)「自由」「選択」「進化」の関連って、ポランニーがCommitmentと表現していることと同じなのではないのかな?という予測を元に、これから厚い本文を読んで行くことになる訳だ。

物理化学的身体に影響されることなく「自由」な魂(意志)が存在するという考えを否定しつつ、ラプラス的還元論的決定論による「自由」な意志の否定を否定する(二重否定でわかりにくいなぁ)には、ポランニーの「層の理論」を援用するのが一番説明しやすい。つまり、下位層の(肉体の)物理化学的ルールに制約を受けながら、その上位層たる意識層自体のルール(栗本的には「過剰と蕩尽」ということになる)にも同時に制約を受ける、二重制御の原理。この2つの境界線の範囲内でという限定の中で、ヒトは自由意志による自分の選択に責任を持ってコミットする、有り金全部賭けるわけだ。
併せて下記も本棚から引っ張り出して再読しようかな。

自由の論理

自由の論理