Commitmentが意味するもの
- 作者: ダニエル・C・デネット,山形浩生
- 出版社/メーカー: NTT出版
- 発売日: 2005/05/31
- メディア: 単行本
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山形浩生のわかりやすいあとがき読了。大事なキーワードとなっている(らしい)「自由」「選択」「進化」の関連って、ポランニーがCommitmentと表現していることと同じなのではないのかな?という予測を元に、これから厚い本文を読んで行くことになる訳だ。
物理化学的身体に影響されることなく「自由」な魂(意志)が存在するという考えを否定しつつ、ラプラス的還元論的決定論による「自由」な意志の否定を否定する(二重否定でわかりにくいなぁ)には、ポランニーの「層の理論」を援用するのが一番説明しやすい。つまり、下位層の(肉体の)物理化学的ルールに制約を受けながら、その上位層たる意識層自体のルール(栗本的には「過剰と蕩尽」ということになる)にも同時に制約を受ける、二重制御の原理。この2つの境界線の範囲内でという限定の中で、ヒトは自由意志による自分の選択に責任を持ってコミットする、有り金全部賭けるわけだ。
併せて下記も本棚から引っ張り出して再読しようかな。
- 作者: マイケル・ポラニー,長尾史郎
- 出版社/メーカー: ハーベスト社
- 発売日: 1988/05
- メディア: 単行本
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