暗黙の焦点 別宅。

Michael Polanyiに捧げる研鑽の日々。

座席の幅

広島日帰り出張。帰りの便はANAのB777−200という機体。体がでかいのでいつも通路側を指定して、片足を通路に多少はみ出して楽な姿勢をキープしている。羽田着21:00過ぎという時刻のせいか比較的座席は空いており、何とはなしに隣の空席に視線を向け、スライドできちんとフックされた食用のトレイをぼんやりと眺め・・・ん?

おいおい、隣の方が座席の幅が明らかに広い!通路を挟んで隣の三列の中央の座席を確認すると・・・やはり広い。なんだろうこれは。
まず思い浮かんだのは、日本的な気の使い方が座席に反映されているのかな、ってこと。通路側に比べて真ん中の座席の人は両側に気を使うので、脚はできるだけきちんとそろえ、両脇のひざ掛けどちらにも腕を載せられず、遠慮がちに体をすぼめて座っているはずだ。僕ならそうしてる。そうした真ん中座席の方の気の使い様をできる限り緩和すべく、両脇に比して広めの座席幅をとっているのだ、と。
だが待て待て。機体はボーイング製だ。アメリカ製です。アメ製の製品がそんな細やかな心遣いを設計に盛り込むとはとても思えない。そうだ。もっとプラグマティックな理由があるはずだ・・・そう、例えば肥満体のお客向けの座席、とこう考えた方がずっと説得力が増す、気がする。猫をレンジで爆発させてメーカーが賠償金を払うお国だ。ちょっと広めの座席を用意しておくこと自体が訴訟を回避する有効な手立てだったりする、のだろう。
はてなで聞いてみようかな・・・