醤油無しの生活
東海林さだおのグルメ本は本当におもしろい。日常食から名店の味まで、東海林アングルで含み笑いすること請け合い。
東海林さだおの弁当箱―自選・特選 あれも食いたい これも食いたい (朝日文芸文庫)
- 作者: 東海林さだお
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1995/04
- メディア: 文庫
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今日読んだページで出されたお題が、「醤油がないととても食べられないおかず」。
朝食メニューとしては、
- 納豆
- 海苔
- トロロ芋
- ホウレン草のおひたし
- 生卵
確かに食べれない、これは。特に納豆と生卵。糸をたっぷり引いた納豆を炊き立ての白いゴハンにのせて一口ほうばる。味がない。咀嚼できそうになーーい。生卵(僕は黄身だけ分離してゴハンにのせる派)だって同じ。で、極めつけとして載ってたのが、
- 大トロの刺身
醤油無しで口に含むと舌に直接マグロの脂が!「大トロ」の権威も威厳も消えますね。
醤油自体はもともと、中国から味噌が伝来したときに味噌樽の底に溜まった液体(醤)を野菜の味付けに使ったらおいしかった、というのが始まり(西暦500年頃)。その700年後(西暦1200年中頃)には、商売として生産と販売がなされ始めたが、一般庶民が口にするようになったのは江戸時代。つまり、醤油でおいしいおかずは、まだ300年程度の歴史しかない。