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暗黙の焦点 別宅。

Michael Polanyiに捧げる研鑽の日々。

近況その2

twitterでの言語学師匠optical_frogさんの待望の翻訳書が出た。

言語における意味

言語における意味

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カバーをとってみた。20年後ぐらいに書棚でいい感じに仕上がるな、これは。

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optical_frogさん独自の補足図もつくのだ。

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サポートサイトでいろいろ試し読みができるが、翻訳者まえがきから紹介しよう。

かんたんな例を考えてみましょう.太郎と花子がお互いにこんなことを言ったとします;;
    太郎:「私が正しい,あなたが間違っている!」
    花子:「私が正しい,あなたが間違っている!」
2人の言い分は矛盾していますが,発している文そのものはまったく同じです.したがって,その文の意味も同じはずです.ということは,太郎と花子は同じ意味の表現を発して意味が異なることを言っているわけですね.もちろん,ここにはなんの背理もありません.表現そのものがもっている意味とその表現を具体的な場面で使うことで伝達される意味は異なる水準にあるという,ただそれだけの話です.前者は意味論の領分,後者は語用論の領分に入ります。

 分厚い大著だけれど、Aitchson's Linguisticsシリーズのようにこれから継続的に読んでいく。

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最初の写真に写りこんでいるのが、福井直樹の新著(というか、2001年旧著の文庫化)。

新・自然科学としての言語学: 生成文法とは何か (ちくま学芸文庫)

新・自然科学としての言語学: 生成文法とは何か (ちくま学芸文庫)

チョムスキー生成文法の企て』の訳者序説が冴えに冴えていて一発でファンになったので、即購入し読んでいる。

生成文法の企て (岩波現代文庫)

生成文法の企て (岩波現代文庫)

チョムスキー生成文法)についてはこれが私の主関心。この2冊を読み終えたら、もっと深くマイケルとわかりあえる気が、してる。