暗黙の焦点 別宅。

Michael Polanyiに捧げる研鑽の日々。

女は二度決断する



観てきました。ヒューマントラストシネマ有楽町。朝9:20の回でしたが、200席のシアターが3分の2ぐらい埋まっていました。

ファティ・アキン監督のインタビューはサイゾーこちらをどうぞ。

全体は3幕で構成されている。テロで夫と息子を失う第1幕。容疑者およびその弁護士と法廷で争い判決が出る第2幕。で、邦題の通り二度決断(!?)する第3幕。

 主演女優ダイアン・クルーガーの一人芝居のような映画でしたが、素晴らしい演技で2時間があっという間でした。ドイツ語原題の「Aus dem Nichts(どこからともなく)」を「女は二度決断する」としたのは配給会社の苦労の跡で、「どこからともなく」じゃ観客も集まらないだろうなぁ。

ネットをググると映画のラストは賛否両論。私は少し不満。無差別テロという理不尽で始まる映画なのだから、最後も理不尽に終わって欲しかった。例えばだけれど第3幕途中で彼女は買い物に行くのだが、クルマに戻ると夫と息子の命を奪ったものと同じ爆弾で爆発する、とか。で、第2幕の法廷で検視官が息子の遺体の状況を証言したのと同様のひどい有様の彼女の遺体が映し出されてend(実際、この買い物のシーンは長回しで何か起きそうな緊張感漂う場面だった)、みたいな。

ヒューマントラストシネマ有楽町の上映作品は相変わらず渋い作品ばかりで、公開中の残り2作品も面白そう。年会費1,000円の会員になると-500円で観ることができて、2本見れば元が取れるお得な優待サービス。受付が混んでいて今日は諦めたけど、平日夜に行って会員申込をする予定。