暗黙の焦点 別宅。

Michael Polanyiに捧げる研鑽の日々。

人口激減

世界史の誕生─モンゴルの発展と伝統 (ちくま文庫)

世界史の誕生─モンゴルの発展と伝統 (ちくま文庫)

モンゴル(中央ユーラシア)の遊牧民族を中心に据えた、世界史解釈の新たな地平。
文庫版で持ち歩きやすく、通勤電車で精読中。とても刺激的。


特におもしろいのが、後漢から三国時代にかけての中国の驚異的な人口激減2度の波。

後漢時代には匈奴との戦いで人口が半分、三国志時代にも黄巾の乱で三分の一に激減している。
こんな減り方があるんだろうか、というぐらい極端。

戦と貧困と病なのだろうが、それにしても、6千万人が2千万人になっちゃう凄さ。

一方で、産業革命直前のイギリスや江戸時代の日本においては、極端な人口増が確認されている。産業革命や明治維新などで生活が豊かになる以前なのに、なぜか人口が増えている。

こちらは乳幼児の死亡率低下が大きな理由としてあがっており、その後の著作での所謂「ウィルス進化論」につながっていく。

中国の人口激減にも、大規模なウィルス感染による影響はなかったのだろうか。

早く隠居して、たっぷり本を読む時間が欲しいなっと。(笑)