暗黙の焦点 別宅。

Michael Polanyiに捧げる研鑽の日々。

発酵の不思議と面白さ全開

もやしもん(1) (イブニングKC (106))

もやしもん(1) (イブニングKC (106))


発酵食品礼讃 (文春新書 (076))

発酵食品礼讃 (文春新書 (076))


イブニング人気連載中の「もやしもん」が面白くて、発酵にまつわる話を一度まとめて読んでみたいと思っていたところ、新書でとてもよいのがあったのがこれ。著者の小泉武夫福島県出身で、カツオのあの美味が忘れられず年に一度は小名浜にくるそうだ。地元一緒。

とても読みやすいのは、全ての説明が身近にある発酵食品の話だから。あれもこれもみーーんな発酵食品だなぁと妙に納得させられる一冊。同じ細菌の働きなのに、一方は腐り腐臭を発生させ毒となり、片方は発酵され抗生物質を生成し滋味と栄養価を格段に向上させる不思議。
第1章で発酵の仕組みを判りやすく説明し、2章以降で具体的に個別の発酵食品について、その発酵を行う菌や保健的機能などについて解き明かして行く。身近な食品(乳、鰹節、納豆、パン、酢、ソーセージ、麹、漬物、醤油、味噌)から珍味まで。最初にキビヤック参照)とか食べた奴は本当にすごい。植村直己が大好物だったって本当か(笑)。
人類の食に対する深ーーイ知恵に感服すること請け合い。