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暗黙の焦点 別宅。

Michael Polanyiに捧げる研鑽の日々。

人種

クリモト

現代思想 1988.12 特集=人種 
人種と禁忌 
栗本慎一郎 

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人種は見事に仕組まれた罠だろう。環境と遺伝子の関係が、即物的に対応するものではなく、かつ遺伝子の発現の側に逆転写という「主体」としての外部が係わり得ることが示されたなら、また病いと歴史の係わりがこれまでの想定とは比較にならぬほど大きなものであったことが理解されたなら、人種対立が生理的な根拠に基づくことを否定することは次第に不可能になる。 

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人種を語ることは歴史においての神話構造を語ることに繋がるのだ。人種について強い関心を持つことは、ほぼ必ずと言って良いほど暴力やそれに付随する快感に依嘱する行為に身を任せることに繋がるようだ。 

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学者達の(人種を語ることに対する)恐怖心は、実は、人間の歴史がいまだ神話的なるあるものをコントロール出来ておらず、逆にまだコントロールされていることを知っているからなのだ。 
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