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暗黙の焦点 別宅。

Michael Polanyiに捧げる研鑽の日々。

信ずることと知ること

読書 Michael Polanyi

これぞ、マイケルのPersonal Knowledgeの真髄にせまる必須文献。

『存在と知 アウグスティスヌ研究』

http://www.sobunsha.co.jp/detail.html?id=4-423-17121-9

われわれは、ことばが表示していることがらを知る以前に、ある音声がことばであると知り、何かを表示していると知ることができる。このような確信なくしてわれわれは「ことがらの知」を探求することはできないであろう。この意味で、ある音声がことばであり何かを表示していると確信することは、ことがらについての知が成立するための前提条件である。アウグスティヌスが信ずると呼んでいるのは、ことばは何かを表示していると認め、ことばの表示していることがらを探求することである。ことばはことがらの知を与えない。しかし、アウグステヌスの言うことがらの知はことばと切り離された知ではない。何が問われるべきかを定めているのはことばであり、ことがらの知を探求するよう促しているのもことばである。知はことばが最終的に告げていることがらの知として完成される。信じている状態は、未完成な知として完全な知を求めている状態であることになる。

このような信の理解が後に、信ずるとは探求することであるという形で表現されることになる。『三位一体論』XV,2,2曰く「信仰は探求し、知性は発見する。だから預言者は、あなたがたは信じなければ理解することはないであろうと言っているのである。」