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暗黙の焦点 別宅。

Michael Polanyiに捧げる研鑽の日々。

太宰治と松本人志

finalvent氏が紹介していて、まだ読んだことがないけど面白そうだと思った太宰の「グッド・バイ」。
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20061124

グッド・バイ (新潮文庫)

グッド・バイ (新潮文庫)


その記憶が残ったままの週末に、家の戸棚で偶然手にした吉本隆明の文庫。
読書の方法 なにをどう読むか (知恵の森文庫)

読書の方法 なにをどう読むか (知恵の森文庫)


札幌出張の機内時間つぶしに購入し、パラパラめくって、そのまま放置していた本だったが、太宰への言及が数ページ。なかなかに吉本に影響を与えたらしく評価しているのがわかる。

おお、これは読んでみなくては。
太宰といえば「人間失格」。コージ苑での秀逸でシニカルな4コマが今でも記憶に残っている。オギャーと産まれてきた赤ん坊が、「産まれてきてすいません」とつぶやいて、ぬるま湯の入った洗面器に顔を突っ込むヤツ。

コージ苑 (Big spirits books)

コージ苑 (Big spirits books)


「グッド・バイ」は「人間失格」を経て一周回って、人間の愚かさ哀しさを笑いに変えた。グッド・バイは松本人志だ!確かに傑作だった。未完が惜しまれる。
さらにもう一篇、ITMSのオーディオブックで提供中の「富岳百景」は絶品。語り手の声色、スピード、語尾のハスキーなアクセントが、太宰と富士の四季の移ろいをくっきりと描き出している。
いわゆる「日本文学」には古さと説教臭さしか感じていなかったが、改めて自分は何も知らないんだと思う。次は吉本お勧めの「駆け込み訴え」を読んでみよう。
走れメロス (新潮文庫)

走れメロス (新潮文庫)

太宰と僕の共通点は2つ。

  1. 東北出身
  2. カミさんが山梨出身
  3. 天沼に住んでいる(住んでいた)

 12/6追記。「十五年間」を今朝通勤電車で読んでいたら、25回の引越しのうち4回も天沼で暮らしていたことが判明!