暗黙の焦点 別宅。

Michael Polanyiに捧げる研鑽の日々。

映画版RENT

渋谷Bunkamuraル・シネマで鑑賞。16:15の回で予約番号29番。ガラガラかと思いきや、開始時刻にはほぼ満席。女の子同士が多かった。男性は10名ぐらい。(笑)
NYのBroadWayで観たのが6年前。あの衝撃と感動から、Japan Tour・日本人キャストでの舞台鑑賞を経て、待ちに待った(ほぼ)OriginalCast出演による映画公開。開演と同時に高まる緊張と興奮!手拍子・ハミング・足の踏み鳴らし衝動に耐えられるのだろうか。。。

良かった、とても。

http://www.youtube.com/watch?v=edRaJlolyOo

オープニングの[RENT]では、真冬の夜の屋外に向けてボロアパートの住人たちが暖を取っていた火の着いたクズ紙を窓から撒き散らす。自分たちを押し込めるあらゆるプレッシャーに抵抗するかのように。舞い散る火のついたクズ紙は、夜の闇の中でアパートの古いレンガや小汚い道路を一瞬照らし出し、また闇に返し、次々と地面に落ちては消えていっていまう。

若さと情熱と才能。それに対抗する現実を象徴しているのがBenny。今回、彼に一番感情移入できた。同じボロアパートで暮らしていたBenny。結婚した金持娘の父親は、そのボロアパート地区一帯のオーナー。家賃を払わない・払えない住民達のEviction or Pay。商業地区再開発としてできれば全員を立ち退かせたい義父。立ち退き要求に反対する抗議パフォーマンスを行う友人Maureen。板ばさみのBennyは現実的な折衷案を彼らに提案する。

「アーティスト契約をすれば、作品発表の場と対価を支払う。だから、立ち退き再開発に賛成し、Maureenのステージを止めさせろ!」、と。

You'll see boys.
おまいら現実を見ろよ!

とってもとっても貴重なJonathan Larsonの生演奏はこちら。ただし、RENTではなくてTick,Tick...BOOM!
泣けます。

http://www.youtube.com/watch?v=1Deblb-QQ78