大学受験時代へタイムスリップ!
- 作者: 伊藤和夫
- 出版社/メーカー: 研究社出版
- 発売日: 1997/06
- メディア: 単行本
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第3章 that節 開始。
イントロの文章がまた痺れる(強調はtacit2)。
英語の単語には「意味」が重要なものと、「働き」が重要なものがある。名詞・動詞・形容詞は前者であり、助動詞・接続詞・前置詞などは後者である。「働き」が重要な単語は、中学の段階で大部分が出尽くすために、やさしいし、もうわかっているものと思われることが多い。いや、その種の単語が文中に現れるのは何かのはずみ、せいぜい口調によって決まることだから、いちいちかまっている必要はない。むずかしい単語の意味さえ分かれば、それをどうつなぐかは「カン」と「想像力」の問題だと考えている人さえ多いのである。
正確な意思伝達を目指す言語の基本が、個人によって異なるカンや想像力であってよいはずがない。実は、やさしいと思われている「働き」中心の単語こそ重要で難しいのであり、意味を中心とする単語をそれらが一定の約束に従って縫い合わすところに文章の不動の意味が生まれるのである。
改訂版になって例文説明がかなり充実し、日本文並みに英文を味わうことができる。